人材ビジネスには胡散臭いものが多い。実際胡散臭いしエゲツない。人材ビジネスを酷い順に並べれば、日雇い派遣、製造業派遣、店頭販売員派遣、それら以外派遣、求人、人材紹介、技術者派遣、ぐらいと思っている。
技術者派遣が最後に来てはいるけれど、同じ技術者派遣でも常用雇用型のみだ。
請け負いとかアウトソーシングとか、洒落た単語で派遣を言い換える場合もあるが同じ事。本当の意味で、法律に則って請け負いが出来るケースはほぼ皆無だ。名ばかり、法律逃れの請け負いだらけ。
メイテックはそういう人材ビジネスの中で最高の企業だと判断している。
優良割安株のコアポジションだ。
決算は期待していたほどのものではなかったけれど、順調と言える。 今期計画は、売上+8%、経常利益-6%、EPSは78.5円、配当は30.5円増の58円。株価は2800円。経利については、雇用助成金の影響が大きいので、営業利益+55%で判断するべき。
メイテックの業績を考える際の第一のポイントは稼働率。稼働率が上がれば業績は上がる。稼働率が上がってもいろいろな要因から業績が回復しないとしても、株価は上がる。これ重要。
稼働率は月次で発表されている。
他に見るとすれば、稼働時間。一人当たりの稼働時間が長くなるのは、残業が増えるから。残業が増やせなくなると人員増、稼働率上昇につながる。
今期の業績計画の前提となる稼働率と稼働時間
稼働率
- MT : 上期=89.3% 下期=91.9% 通期=90.6%
- MF : 上期=93.2% 下期=95.6% 通期=94.4%
稼働時間
- MT : 上期=8.87H 下期=8.89H 通期=8.88H
- MF : 上期=9.02H 下期=8.97H 通期=9.00H
この前提数字と月次の数字を比べていくことになる。
今期からは採用を再開する。
これまでの稼働率上昇は、総人員数減少しながらのものだった。稼働人員数が変わらなくても、総人員数が減少すれば、稼働率は上昇する。この稼働率上昇は業績回復にはつながらない。
ようやく採用を本格化させられる状況になった。これは大きい。MTで400名、MFで450名の採用計画。合計850名増は単純計算では人員数12%増にあたる。当然退職はある。
決算発表資料は詳しいく役立つ。
肝心の株価は冴えない。コアポジションの中ではメイテックだけが冴えない値動きになっている。
つい先日には抵抗線となっていた200日線を抜いた。20日線をサポートにしての上抜けなので、形としては良いはず。
ただ、メイテックの値動きは、日経平均にレバレッジをかけた動きに近い。つまり、全体相場が上がらない中でグングン上昇できる性格は持っていない。
そういう意味では、マーケットの回復を買っているとも言える。
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