2011年5月20日金曜日

円安と日本以外の成長をノンシクリカルで刈り取る、6284日精ASB機械の2Q決算

日精ASB機械。2Q決算の確認。

売上+9%、経常利益+1%。通期業績計画は変更なしで、売上+13%、経利+30%、EPSは111円。

肝心の受注の状況について

受注高は、第1四半期において、前期に急伸した需給関係が循環サイクル的に停滞したことや、円高の影響による買い控えなどにより、前年同期比で約3割減少するなど懸念されました。しかしながら、当期間後半の平成23年年初から、ユーザーの投資マインドは旺盛さを取り戻し、3ヶ月ベース(平成23年1月~3月)での受注高が前年同期を上回るなど騰勢に転じ、当期間の受注高は8,296百万円(同87.5%)と急速に復調しつつあります。また、当期間末現在の受注残高も6,174百万円(同102.9%)と増加しています。

四半期ごとの受注高の推移

  • 2010年9月期 1Q:5373 2Q:4109 3Q:3914 4Q:5633
  • 2011年9月期 1Q:3739 2Q:4557

説明通りだ。

海外売上比率は91%。

アフリカ・南米など未深耕地域での市場開拓推進など需要の喚起に傾注するとともに、当社グルー
プの生産拠点であるインド工場での生産対象機種の拡充や生産設備の増設を進め、増産と更なる原価の抑制化に尽力しております。

このような中で、「(1)連結経営成績に関する定性的情報」に記載したとおり、当第2四半期連結累計期間におきましては、増収を達成するとともに、懸念がありました受注成約高も漸増化に転じることができました。更に、インド工場を有効活用し、コストダウンを一層推進したことにより、高い利益水準と増益基調を確保し、経営状況の見通しは当初予想を超え、好調に推移しています。

まとめると、好調。それでいいと思う。

東日本大地震が起きて、一つの流れが変わったと判断した。合わせて、投資行動も舵を切った。

従来の優良成長株と優良割安株は変わらない。変わったのは、

  • ・円安への反転
  • ・日本と海外の格差拡大

という底流。

これを投資銘柄に置換えれば、円安メリット企業=海外売上高比率の高い企業、だ。

日本の上場企業の中で、それに該当するのは製造業しかない。商社やプラントもあるが、資源株の要素が強く、ふさわしくないだろう。

製造業中から、シクリカルとノンシクリカルを一つずつ選んでコアなポジションを取る。

日精エーエスビー機械のビジネスは、ノンシクリカルと言える。

もともと小さなポジションだったものを買い増している。


 株価は2011年に入り、650円と750円の間を上下している。もうじきに6ヶ月になる。既にリーマン前の株価を回復し、2006年1月のライブドアショック時の高値に近い。

業績は過去最高だ。

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