2011年5月23日月曜日

6324ハーモニック・ドライブ・システムズ、今期は横這い計画、ポジション縮小売り

ハーモニック・ドライブ・システムズの決算内容。

今期の計画は、売上+4%、経常利益+3%、EPSが110円。

前期について

日本国内の設備投資には力強い回復感は認められなかったものの、中国をはじめとするアジア諸国の製造業が設備投資を積極的に実行した影響を受け、受注高が年度を通じて高い水準を維持しました。なかでも、これまで安価で豊富な労働力を背景に世界の工場としての地位を高めてきた中国の製造業において、生産コストの低減や品質向上を主眼とした自動化・省力化投資が増加したことに伴い、組み立て作業などを行う小型産業用ロボット向けの減速装置の需要が大きく増加しました。また、世界的に携帯端末や薄型テレビの需要が増加したことにより、半導体製造装置向けやフラットパネルディスプレイ製造装置向けのメカトロニクス製品及び減速装置の受注が良好に推移しました。

今期について

中国などのアジア諸国における自動化、省力化投資が高い水準を維持し、当社グループ製品の需要をけん引するものと見込んでおりますが、主に日本の自動車産業、エレクトロニクス関連産業、機械産業が震災により受ける影響が懸念されることなど、先行きに対する不透明感は高いものと認識しております。

次期の売上高については、上述のように先行きの不透明感は強いものの、産業用ロボット向け、半導体製造装置向けなどの需要が引き続き堅調に推移するものと見込んでいることから、前期比で増収を見込んでおります。

四半期ごとに決算短信を出す前に受注の状況を発表している。なので、短信では見るべき数字は特にない。

受注は高止まりだ。

ハーモニック・ドライブ・システムズの株価は、四半期ごとに発表される受注を見れば分かる。これに連動して上下する。

その受注は、他でもない景気に連動する。景気が良くなれば受注が増え、悪化すれば減少し、景気が底打ちすれば受注も底打ちする。

つまり、景気の合わせて株価は動くわけ。シクリカル株。そういう株は他にもたくさんある。

それでもハーモニック・ドライブ・システムズが投資対象として魅力的なのは、その株価の動きにある。

景気が底打ち、株価が上がるとき、ハーモニック・ドライブ・システムズの株価はレバレッジをかけたように思いっきり上がる。だから、シクリカル株を景気の底で買おうと思えば、この株を買えば良い。

これは重要だ。

マーケットの大底からはどんな株も上がる。何を買っても儲かる。

その中で買うべきなのは、上がる中でも上昇率の高い株。そういう株を知っておくべきた。

ポジションの30%を利益確定売り。今思えば、決算発表前に売っておくべきだった。結果として、決算発表後も株価は下がらず、いつ売っても同じだったのは確か。

しかし、それは結果論で、 今の状況から判断すれば、決算を迎えるにあたってポジションを縮小しておくべきだった。失敗したなあを思う。

ここからの株価は重たいと思う。

チャートは50日線を割れることなく、きれいに上がっている。3月から横這いではあるものの、50日線をサポートに上昇中と言える。今のマーケットで、属するセクターを考えれば、強烈な強さと言ってもいい。

どちらかに大きく動かざるを得ない。上なのか、下なのか。どちらに動いてもポジョション縮小の売りを入れる。


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