2011年5月30日月曜日

優良成長株のコアポジション、3064MonotaROを部分売り、ファンダは変わっていない

優良成長株のコアポジション、MonotaRO。株価上昇が急。ポジションの20%を売り。株価は震災直後の安値から倍になった。ここはポジションを縮小する場面だ。



業績が順調なのは確実。月次は+20%以上でずっと推移している、1Qの決算はOK、1Q決算説明会で改めてMonotaROの強さがはっきりした。

この1Q決算説明会を見て、(あれ?!モノタロウが最強の震災復興関連銘柄なの!)、と思った人も多いはずだ。

これだけの株価上昇でも、優良成長株としての魅力は全然薄れていない。業績は好調、見通しも良好、中長期的な視点から考えても有望、マーケット規模は十分 大きい、競争環境も良い。

通常、こういう株は評価が高い。でも、MonotaROの評価は全然高くなっていない。

理由は二つに一つしかない。

自分の見立てが間違っているか、マーケットが気づいていないか。どちらかだ。

引き続き優良成長株のコアポジション。パフォーマンスをプラスするためには、Trading around the core position. を継続。

2011年5月26日木曜日

6324ハーモニックドライブのポジション縮小を継続、足下の数字は大丈夫だ

決算発表があってから、とりあえずは利益確定の手仕舞いを決めたハーモニック・ドライブ・システムズ。

売りは上か下に動いたとき、と書いたわけだけれど、昨日50日線を一気に下回った。残りポジションの50%を売り。


ハーモニック・ドライブ・システムズの得意先



FPD製造装置と半導体製造装置に関しては、日本半導体製造装置協会の数字を見ていれば事足りる。足下の数字は大丈夫だ。
 
産業用ロボットについては、日本ロボット工業会が数字を出してはいるものの、月次の数字は見ることができず、四半期ごとで遅すぎる。ロボット最大手のファナックはホームページを閉鎖してしまうほどのIR不足で役に立たない。

それでも四半期の数字を見ると、これも問題ない。

これらの数字と、ハーモニック・ドライブ・システムズが出している四半期ごとの受注状況を睨みながら、場合によっては大きく買い戻すこともあり得る。

それまでは、値動きで利確のポジションを縮小。

2011年5月25日水曜日

6146ディスコをヘッジ目的の空売り、弱いセクター内で一番下げそうなチャート

日経平均先物ミニの空売りと同様に、ヘッジ目的でディスコの空売り。


このセクターは基本的に下向いている。強い銘柄はわずかだ。

ざっとチャートを見渡し、一番下げそうなのがディスコだった。

業績は悪くない。それにディスコはセクター内でも優良株だと判断している。そういう株を空売りするのだから、100%ヘッジ投機でしかない。

前回安値を下回った。ぐぐぐぐっと下げが加速するのか、それとも2点底になるのか。どちらにしても、重要なことはただ一つ。

空売りの利確と損切りは、超の付く潔さが必要。見切りの悪さは命取り。

TOPIXが下抜けた、日経平均先物でヘッジの空売り、ショートの見切りは超重要

TOPIXが下抜けた。日経平均とマザーズはかろうじて踏ん張った。

TOPIX


マザーズ



全体を眺めるには、日経平均ではなくてTOPIXを使う。

ここで素直に空売りを入れた。

空売りはたくさん儲けたいとは決して思わない。持株が下がった時のヘッジがメインだ。そして、結果として少し儲かればいい。

日経225先物ミニ


空売りの損切りと利確は、ロングの投機よりももっともっと潔く。とりわけ、見切りの悪さは命取りになる。これは重要だ。

損切りは20日線を上回ったところ。

日経平均先物の空売りではなくて、できれば新興市場の指数を空売りしたい。しかし、悲しいかな、日本のマーケットにはそういうツールが無い。

Jasdaq Top 20というETFがあるが、当初こそ出来高がそこそこあったものの、今は出来高がスカスカ。それに50単位は金額が少なすぎる。とてもじゃないけれど使えない。

8907フージャース、8860フジ住宅、不動産株の持株2社を半分売り

震災があっても見通しがそれほど悪化していないのが住宅セクター。先日のGDPの発表後、証券各社が今後のGDP見通しを出しているけれど、その中で住宅セクターは相変わらず堅調な予想だ。

大きな伸びは期待できない、けれどジワジワと右肩あがりの推移をするという予想。

マンデベ、パワービルダー各社の業績予想もそれに近い。

だとすれば株は相変わらず安いと思う。

しかしながら、全体相場が下向いたわけで、投機銘柄は一旦売りたい。不動産関連で持っている2社は相変わらずフージャースとフジ住宅。どちらもポジションの半分を処分。アーネストワンは全株処分。

フージャース

チャート的にはここでは買いだ。50日線にタッチした所で、損切りを前回安値におけば、わずかなリスクに限定できる。

ただ、何度も書いているとおり、TOPIXが下向いた。この状況では、とりあえず投機ポジションは縮小したい。資金管理のためだ。

それに加えて、不動産セクターは基本的に弱い。他銘柄のチャートを見れば、買える物は非常に少ない。そういう状況ではフージャースだけ上げるのは難しい。


フジ住宅

下から50日線にタッチした。ここでは売りだ。



 アーネストワン。トントンで処分。



スタートからして失敗していた決算投機、7508G-7を損切り

G-7ホールディングスを損切り。


一言、不人気。これに尽きると思う。

決算投機で買ったわけだけれど、決算内容などは一切関係ない。不人気で誰も見向きもしない。出来高がほとんどなく、損切りにも困った。

不人気株を買って、いつか見直されるのをじっと待つことはできる。それも投資戦略の一つだ。

その場合、カタリストが必要になる。決算でも何でもいい。G-7みたいな個人しか買わない株であれば、優待が決め手になりうる。でも、G-7は優待を廃止してしまった。

チャート的には100%買えない。

そもそもからして大失敗の投機だった。

インターネット銘柄の代表格、これから何度も手がける4751サーバーエージェント

サイバーエージェントを損切り。


決算投機で買った株。決算は順調ではあるけれど、評価は高く、重たい。1週間ほど前の50日線割れで処分売り寸前まで行ったもののなんとか踏みとどまり、今回のTOPIX下抜けと50日線への下からタッチで損切り。

業績は順調だ。会社は強気だ。足下の状況は良い。インターネットセクターは震災の影響がほとんどない。個人投資家に人気。

インターネット関連株ではクルーズと並んでこれから何度も値幅を取っていく投機銘柄。

買いは50日線を上回り、278000円を超えた辺り。もしくは、200日線まで下落したところ。

セクター全体に安い株が多いドラッグストア、3098ココカラファインを売り

ココカラファインを利益確定売り。


決算投機で買った株。決算は好調で、肝心の月次も好調。もっと上げてもいいけれど、セクター的に弱いし、全体相場が上がらないと厳しいものがある。TOPIXが下抜ければ迷わず売りだ。

セクターとしては、ドラッグストアとホームセンターは安い株が多い。どちらも構造的には同じだ。

全体相場が上がればジワジワ上がる。そしていつか、セクターまとめてそれなりに見直されるときが来る。それを我慢して待つのも一つの方法ではある。

今はそうしない。カタリストでのひょっこり上げを狙いたい。

同様にナフコを全株売り。わずかな損切り。

2138クルーズを利益確定、これから何度も手を付けるインターネット株

クルーズを利益確定の全株処分。


決算発表で暴騰し、それからも順調に値を上げてきた。まずは暴騰で半分を売り、今回のTOPIX下抜けで残りを処分。

もっとも、クルーズの値動きはTOPIXには連動しない。それでも、投機は全体環境を考える。それに、これだけの短期上昇で、一呼吸おくのは悪い事じゃない。

短期でこれだけ上げても、超強気の業績予想からすれば上値は十分に狙える。だから、今後、インターネット関連の投機ではクルーズに何度も手を付けることになる。

再度の買いは、高値の129800円を超えたとき、もしくは20日線にタッチしたとき、相場環境によっては20日線を無視し、50日線まで下落したとき。

Topixが下抜け、マザーズはぎりぎり踏みとどまる、投機銘柄は処分売り

Topixが下抜けした。下抜けは月曜日、火曜日に回復せず。


マザーズはかろうじて下に抜けていない。


こうなると、値動きだけで買っている投機銘柄は処分することになる。

投機にはふさわしい環境がある。全体相場がテクニカルで上げている(下げている)こと、投機銘柄に何かカタリストがありそうなこと、そういう環境だ。

Topixが下抜けし、全体相場が下げに転じたわけだから、上げで買っていた投機銘柄は素直に売るべき。

そういうわけで、まとめて処分売りを行った。

2011年5月24日火曜日

相場の心得 その2 歴史を知る者が勝者になる - 心得シリーズ

歴史を知れ

人の本性はいつの世も変わらない。どれだけ技術が発達しても、過去の蓄積がどんどん人を賢くしても、人の本性は決して変わらない

人の本性は、欲望と恐怖の塊だ。

きれい事を並べてみても、紳士的に振る舞ってみても、最後にはやっぱり儲けたい。同時に、損することをどこまでも嫌う。

その人達が相場を作る。

だから、歴史は繰り返す

平凡な毎日は歴史じゃない。歴史は、人が陶酔したりパニックに陥ったりしたときだけ作られる。

(いや、今回は違う。)

そう思った瞬間、歴史が繰り返すことになる。

歴史を知れば、今まさに繰り返されようとしている歴史の傍観者になれる。

傍観者が勝つ

言葉尻の強い企業は業績の良い企業、セクター全体に注意、6890フェローテック

好決算を発表したフェローテック。

決算短信を読むと、言葉尻が強い。通常、強い言葉尻はビジネス環境が良く、業績が良い証拠だ。万年強気で嘘ばかりの会社もあるので、そこの見極めは大切。

前期について

半導体・LED・FPD業界において、回復局面から拡大局面に入り、スマートフォンやタブレットPCなどに使用される電子部品や同製造装置などの需要が旺盛です。太陽電池業界では、世界各国でメガソーラー発電所の建設が進んでおり、中国において太陽電池セルや太陽電池モジュールの生産拡大が続いております。

各種製造装置に使用する真空シールは、年度前半から台湾、韓国での製造装置稼働率の急回復を背景に半導体・液晶関連の設備投資が再開され、LED製造装置用途の需要も強く売上高が伸張しました。また、デバイスメーカーの装置稼働率が高止まりしているため、石英製品、セラミックス製品など製造プロセスに使用する消耗品の需要も堅調に推移いたしました。昨年1月に米国子会社がLED蒸着装置事業を英国企業より事業譲受した結果、LED市場の拡大に伴い売上高を順調に伸ばしております。

太陽電池市場は世界的な需要増を背景に拡大基調となり、当社は新型シリコン結晶製造装置と角切ソー装置を発売し、中国企業を中心に順調に受注を得ております。シリコン結晶製造装置は、これまで受注した装置の出荷が計画以上に進み堅調に推移しました。太陽電池用シリコンは、これまでのインゴットに加え、太陽電池用ウエーハの販売を開始したことにより、売上高が伸張いたしました。消耗品である石英坩堝は、受注数量に見合う増産体制を進めた結果、売上高が続伸となりました。

主力の自動車温調シート向けサーモモジュールは、各国政府の自動車販売支援策に加え、中国市場での自動車販売に支えられ底堅く推移しました。また、民生製品向けの家電需要が継続し、半導体製造機器、医療用検査装置、光通信向けなどの高機能製品も堅調に推移しました。

今期について

当社グループの属するエレクトロニクス産業は、半導体・FPD業界は回復局面から脱し、設備投資意欲は鮮明になっており、アジアを中心とした新興国でのデジタル機器需要やタブレットPCなどのヒットに伴い、生産活動が高止まり基調となっています。一方、太陽電池業界では、全世界での発電設置量が16ギガワットと順調に拡大しており、今後も再生可能エネルギーの需要増が想定されるため、太陽光発電に使用される太陽電池パネルの生産が増加するものと見込まれます。中国においては、欧州市場や米国市場向けに太陽電池セルや同モジュールの生産が拡大しております。

ここに書かれている半導体、FPD、LED、太陽電池、そういう単語は、セクター全体として考えるべき。つまり、セクター全体が悪くなれば、関連企業は全部ダメになる、もちろん逆も同じ。

他社の決算発表を見ると、どの会社もフェローテックほどは強気ではない。

だから、フェローテックの説明を鵜呑みに信じて、業績の順調な拡大を期待することもリスクが高い。

海外売上比率が60%以上と高い、伸び盛りのアジア・中国企業と取り引きを拡大している、そういう要因でフェローテックが強い可能性もあるにはある。

株価は順調だ。20日線を基本サポートに、50日線を下回るとはない。昨日、新規買いポジション。


トレンドが続く限りはOK。

2011年5月23日月曜日

6324ハーモニック・ドライブ・システムズ、今期は横這い計画、ポジション縮小売り

ハーモニック・ドライブ・システムズの決算内容。

今期の計画は、売上+4%、経常利益+3%、EPSが110円。

前期について

日本国内の設備投資には力強い回復感は認められなかったものの、中国をはじめとするアジア諸国の製造業が設備投資を積極的に実行した影響を受け、受注高が年度を通じて高い水準を維持しました。なかでも、これまで安価で豊富な労働力を背景に世界の工場としての地位を高めてきた中国の製造業において、生産コストの低減や品質向上を主眼とした自動化・省力化投資が増加したことに伴い、組み立て作業などを行う小型産業用ロボット向けの減速装置の需要が大きく増加しました。また、世界的に携帯端末や薄型テレビの需要が増加したことにより、半導体製造装置向けやフラットパネルディスプレイ製造装置向けのメカトロニクス製品及び減速装置の受注が良好に推移しました。

今期について

中国などのアジア諸国における自動化、省力化投資が高い水準を維持し、当社グループ製品の需要をけん引するものと見込んでおりますが、主に日本の自動車産業、エレクトロニクス関連産業、機械産業が震災により受ける影響が懸念されることなど、先行きに対する不透明感は高いものと認識しております。

次期の売上高については、上述のように先行きの不透明感は強いものの、産業用ロボット向け、半導体製造装置向けなどの需要が引き続き堅調に推移するものと見込んでいることから、前期比で増収を見込んでおります。

四半期ごとに決算短信を出す前に受注の状況を発表している。なので、短信では見るべき数字は特にない。

受注は高止まりだ。

ハーモニック・ドライブ・システムズの株価は、四半期ごとに発表される受注を見れば分かる。これに連動して上下する。

その受注は、他でもない景気に連動する。景気が良くなれば受注が増え、悪化すれば減少し、景気が底打ちすれば受注も底打ちする。

つまり、景気の合わせて株価は動くわけ。シクリカル株。そういう株は他にもたくさんある。

それでもハーモニック・ドライブ・システムズが投資対象として魅力的なのは、その株価の動きにある。

景気が底打ち、株価が上がるとき、ハーモニック・ドライブ・システムズの株価はレバレッジをかけたように思いっきり上がる。だから、シクリカル株を景気の底で買おうと思えば、この株を買えば良い。

これは重要だ。

マーケットの大底からはどんな株も上がる。何を買っても儲かる。

その中で買うべきなのは、上がる中でも上昇率の高い株。そういう株を知っておくべきた。

ポジションの30%を利益確定売り。今思えば、決算発表前に売っておくべきだった。結果として、決算発表後も株価は下がらず、いつ売っても同じだったのは確か。

しかし、それは結果論で、 今の状況から判断すれば、決算を迎えるにあたってポジションを縮小しておくべきだった。失敗したなあを思う。

ここからの株価は重たいと思う。

チャートは50日線を割れることなく、きれいに上がっている。3月から横這いではあるものの、50日線をサポートに上昇中と言える。今のマーケットで、属するセクターを考えれば、強烈な強さと言ってもいい。

どちらかに大きく動かざるを得ない。上なのか、下なのか。どちらに動いてもポジョション縮小の売りを入れる。

震災復興銘柄の7619田中商事を売り、投機は売りも買いも潔くがルール

震災復興関連銘柄の田中商事を全株売り。

もともと投機銘柄なわけで、ここらで一旦売って利益確定しようか、ぐらいの理由だ。

投機は売りも買いも潔く。この大原則に従った。

各社の決算を見る限りで震災復興関連銘柄は次の5社。

田中商事
三協フロンテア
SRGタカミヤ
日成ビルド工業
コンドーテック

それほど機会は多くないだろうし、そもそもしたいとも思わないけれど、震災復興銘柄をトレードする場合には、これらをチャートの節目で遊ぶことになりましょう。

2011年5月20日金曜日

円安と日本以外の成長をノンシクリカルで刈り取る、6284日精ASB機械の2Q決算

日精ASB機械。2Q決算の確認。

売上+9%、経常利益+1%。通期業績計画は変更なしで、売上+13%、経利+30%、EPSは111円。

肝心の受注の状況について

受注高は、第1四半期において、前期に急伸した需給関係が循環サイクル的に停滞したことや、円高の影響による買い控えなどにより、前年同期比で約3割減少するなど懸念されました。しかしながら、当期間後半の平成23年年初から、ユーザーの投資マインドは旺盛さを取り戻し、3ヶ月ベース(平成23年1月~3月)での受注高が前年同期を上回るなど騰勢に転じ、当期間の受注高は8,296百万円(同87.5%)と急速に復調しつつあります。また、当期間末現在の受注残高も6,174百万円(同102.9%)と増加しています。

四半期ごとの受注高の推移

  • 2010年9月期 1Q:5373 2Q:4109 3Q:3914 4Q:5633
  • 2011年9月期 1Q:3739 2Q:4557

説明通りだ。

海外売上比率は91%。

アフリカ・南米など未深耕地域での市場開拓推進など需要の喚起に傾注するとともに、当社グルー
プの生産拠点であるインド工場での生産対象機種の拡充や生産設備の増設を進め、増産と更なる原価の抑制化に尽力しております。

このような中で、「(1)連結経営成績に関する定性的情報」に記載したとおり、当第2四半期連結累計期間におきましては、増収を達成するとともに、懸念がありました受注成約高も漸増化に転じることができました。更に、インド工場を有効活用し、コストダウンを一層推進したことにより、高い利益水準と増益基調を確保し、経営状況の見通しは当初予想を超え、好調に推移しています。

まとめると、好調。それでいいと思う。

東日本大地震が起きて、一つの流れが変わったと判断した。合わせて、投資行動も舵を切った。

従来の優良成長株と優良割安株は変わらない。変わったのは、

  • ・円安への反転
  • ・日本と海外の格差拡大

という底流。

これを投資銘柄に置換えれば、円安メリット企業=海外売上高比率の高い企業、だ。

日本の上場企業の中で、それに該当するのは製造業しかない。商社やプラントもあるが、資源株の要素が強く、ふさわしくないだろう。

製造業中から、シクリカルとノンシクリカルを一つずつ選んでコアなポジションを取る。

日精エーエスビー機械のビジネスは、ノンシクリカルと言える。

もともと小さなポジションだったものを買い増している。


 株価は2011年に入り、650円と750円の間を上下している。もうじきに6ヶ月になる。既にリーマン前の株価を回復し、2006年1月のライブドアショック時の高値に近い。

業績は過去最高だ。

2011年5月19日木曜日

9744メイテック、業績回復は着実、稼働率の回復と採用本格化

持株決算チェック。メイテック。

人材ビジネスには胡散臭いものが多い。実際胡散臭いしエゲツない。人材ビジネスを酷い順に並べれば、日雇い派遣、製造業派遣、店頭販売員派遣、それら以外派遣、求人、人材紹介、技術者派遣、ぐらいと思っている。

技術者派遣が最後に来てはいるけれど、同じ技術者派遣でも常用雇用型のみだ。

請け負いとかアウトソーシングとか、洒落た単語で派遣を言い換える場合もあるが同じ事。本当の意味で、法律に則って請け負いが出来るケースはほぼ皆無だ。名ばかり、法律逃れの請け負いだらけ。

メイテックはそういう人材ビジネスの中で最高の企業だと判断している。

優良割安株のコアポジションだ。

決算は期待していたほどのものではなかったけれど、順調と言える。 今期計画は、売上+8%、経常利益-6%、EPSは78.5円、配当は30.5円増の58円。株価は2800円。経利については、雇用助成金の影響が大きいので、営業利益+55%で判断するべき。

メイテックの業績を考える際の第一のポイントは稼働率。稼働率が上がれば業績は上がる。稼働率が上がってもいろいろな要因から業績が回復しないとしても、株価は上がる。これ重要。

稼働率は月次で発表されている。

他に見るとすれば、稼働時間。一人当たりの稼働時間が長くなるのは、残業が増えるから。残業が増やせなくなると人員増、稼働率上昇につながる。


今期の業績計画の前提となる稼働率と稼働時間

稼働率
  • MT : 上期=89.3% 下期=91.9% 通期=90.6%
  • MF : 上期=93.2% 下期=95.6% 通期=94.4%

稼働時間
  • MT : 上期=8.87H 下期=8.89H 通期=8.88H
  • MF : 上期=9.02H 下期=8.97H 通期=9.00H

この前提数字と月次の数字を比べていくことになる。

今期からは採用を再開する。

これまでの稼働率上昇は、総人員数減少しながらのものだった。稼働人員数が変わらなくても、総人員数が減少すれば、稼働率は上昇する。この稼働率上昇は業績回復にはつながらない。

ようやく採用を本格化させられる状況になった。これは大きい。MTで400名、MFで450名の採用計画。合計850名増は単純計算では人員数12%増にあたる。当然退職はある。

決算発表資料は詳しいく役立つ。

肝心の株価は冴えない。コアポジションの中ではメイテックだけが冴えない値動きになっている。


つい先日には抵抗線となっていた200日線を抜いた。20日線をサポートにしての上抜けなので、形としては良いはず。

ただ、メイテックの値動きは、日経平均にレバレッジをかけた動きに近い。つまり、全体相場が上がらない中でグングン上昇できる性格は持っていない。

そういう意味では、マーケットの回復を買っているとも言える。

決算投機銘柄の売りを継続、マンデベと建売りは考えていたほど株価が動かない

決算投機銘柄の売りを継続。バタバタと忙しいが、それが投機だ。

投資銘柄はしっかりと持っている。相場をより楽しみ、相場に居続け、パフォーマンスをプラスするために投機は必要悪。だからこそ、投機のルールはただ一つ。

買いも売りも潔く、決して投機を投資に転換しない。Bulls make money, Beas make mony, Hogs get slaughterd.

ココカラファインを半分だけ利益確定売り。業績計画は良い、月次も良い、株は安い。株価は戻り高値を抜いてきた。あともう一段高あれば残り半分を売り。逆に放物線的に下落していけば素直に売り。



今回の決算投機で買った銘柄で一番多かったのは不動産セクター。大手総合不動産や賃貸ではなくて、マンデベと建て売り。

業績計画の数字は考えていたほど良いものは少ないという結果に終わった。それでも株価評価は低い。まとめて売り処分。利確あり損切りあり。

基本的には不動産銘柄は決算発表での突発高で売ることを想定していた。想定通りにならなかったので潔く売るのが大切。

ゴールドクレスト

常に評価の高いマンデベ。飛び抜けて高いと言えましょう。今期の計画は良い。イメージしていたとおりの株価上昇で満足売り。


日神不動産

考えていた程は今期計画は良くない。株価は動かず売り。



タカラレーベン

考えていたほど今期業績計画は良くない。株価は一気に下へ動いた。それほど失望売りするほどの決算でもないとは思うものの、投機には関係なく、目先の材料と値動きが全てだ。

投資であれば、内容を吟味し、OKだと思えば下げに買い向かう。決算投機ではそう言うことはしてはならないのが自分のルール。

損切り売り。

2011年5月18日水曜日

震災復興関連銘柄、大きな業績向上を計画するのは5銘柄、7619田中商事など

持株決算チェック。田中商事。

震災復興関連銘柄として買った株は2つ。ホクシンと田中商事。ホクシンは既にチャートが崩れたポイントで売り、わずかな損失となっている。

もう一方の田中商事。超強気の業績予想を出してきた。

今期計画は、売上+13%、経常利益+137%、EPSは60.5円。

今期について

当企業グループの属する業界においても、震災復興の過程においての特需が見込まれる可能性はあるものの、材料の調達、時間的な予測等があり不透明感は払拭できないと思われます。

このような経済環境下において、当企業グループは更なる経営基盤の拡充を図るべく、営業拠点の新設を含め、M&A等を視野に入れた戦略により、営業ネットワーク網の拡充によるシェア拡大に努めてまいります。

「震災復興の特需が見込まれる可能性はある」

そう説明している。

既にほとんどの3月決算企業が決算発表を終えた。そのうちの8割ぐらいの決算短信には一応目を通している。

その中で、震災復興の特需について書いている企業はほんのわずかしかなかった。

「震災復興の需要がある」と言い、今期業績が大きく伸びる計画を立てている企業

  • 9639 三協フロンテア
  • 2445 SRGタカミヤ
  • 1916 日成ビルド工業
  • 7438 コンドーテック

以下、決算短信より

三協フロンテア

下半期以降は復興事業が本格的に開始され、回復基調に戻ることが期待されます。

当社の取引先である建設業界におきましても、復興需要が本格的に立ち上がれば、建設及び建設補修工事や公共工事の受注拡大が見込まれることから、当社としても建設現場向けユニットハウスのレンタル受注拡大が期待されます。

また、東日本大震災の被災者向け仮設住宅建設を受注し、施工を進めております。被災された方々に安心した生活を取り戻して頂くためにも、全社一丸となって努力してまいります。

SRGタカミヤ

当業界におきましては、建設資材の供給不足等により予定されている工事の着工の延期等も予測されますが、長期的には復興工事の本格化にともない事業環境は変化するもの思われます。

このような状況下で、当社グループは、対処すべき課題として掲げた「グループ連携の強化」、「既存事業の収益力の強化」、「環境関連への多角化」、「復興工事への対応」につき重点的に取り組み、次の成長戦略への基盤をより強固にしてまいります。

復興関連において、東北地域での機材供給体制を強化し、当面は、早期復旧、復興に対応すべく、社会インフラの復旧等、政府が中心となり推進する公共工事関連の要請に万全を期する所存であります。

日成ビルド工業

まずは仮設住宅の早期建設を当社の使命として受け止め、全社あげての最優先課題として捉え対応してまいります。

コンドーテック

震災復興の動向等を予測することは困難であるものの、災害復旧や耐震資材を取扱う当社グループとしては、その社会的使命を全うする所存であります。

「復興需要があるとは思うけれどそれを見込んでの好業績計画は今のところ立てない」という企業は多いはずだ。それと、「好業績計画の理由は実は復興需要だけれども、敢えてそれは口にしたく無いので説明はしない」企業もあるはず。

そういう復興関連銘柄を除き、ここに上げた数社はかなりはっきりとした震災復興関連銘柄と言えましょう。当然ながら、同一セクターで同じビジネスをしてる会社は、同じ状況であると予想できる。

持株の田中商事に話を戻して、決算発表を受けて株価は急騰。煮詰まっていたチャートだけに、どちらかに大きく動くことは予想通り。良い方向に動いた。


さて、ここからだけれど、上値の目途をたてるのは難しい。こういう投機銘柄なわけで、値動きを見ながら鉛筆舐め舐めの売買になると思う。

大切なことはただ一つ。

投機は買いも売りも潔く。

なぜなら、Bulls make money, Bears make money, Hogs get slaughtered.

2398ツクイ、好業績を受けて高値を一気に更新、全員が儲かっている状態

好決算を期待して新規買いポジションを取ったツクイ。思った以上の好決算に株価は素直に反応。翌日にストップ高、その翌日も大幅高。ポジションの30%を利益確定売り。

銘柄との相性があるとするのなら、ツクイとは相性が悪い。

好業績とPER評価の低さで、過去何度も買ったことがある。そのたびに評価は更に下がり、損切りをし、そしてそこから株価は上がった。3度目の正直ではないけれど、今回は期待したい。

2日で25%上昇してもPERはまだ6倍。

チャートを見ると、2009年9月の高値830円を一気に超え、あとは上場来高値の2004年4月1405円だけだ。現在の株価から高値まで、出来高では真空地帯になっている。

つまり、ツクイを持っている人はほぼ全員儲かっている。

そういう株はなかなか下がらないものだ。

2011年5月17日火曜日

7636ハンズマン、3Q&4月月次は好調継続、成長株のコアポジション

持株決算チェック。

優良成長株コアポジションの一つハンズマン。3Qの決算は順調だ。

通期業績計画に対する進捗率では、売上72%、経常利益61%。この数字は一見低いように見えるけど、昨年の数字は、売上73%、経常利益60%なわけで、問題のない進捗率だと分かる。

通期計画は変更なしで、売上+14%、経利+28%のEPS120円。

既存店での来店客数は前年同期比105.0%となり、客単価も前年同期比101.8%と堅調に推移したことから既存店売上高は前年同期比106.9%の166億8千万円となりました。

平成22年10月にオープンした当社10号店目「くさみ店」(福岡県北九州市小倉南区)も豊富な品揃えがお客様の支持を得て堅調に推移し、くさみ店を加えた全店は、来店客数が前年同期比111.0%、客単価が前年同期比101.7%となり、全店売上高は前年同期比112.9%の176億1千8百万円となりました。

利益は、新規店舗(くさみ店)のオープン準備に伴う費用が約1億7千万円発生しましたが、売上総利益額の増加がこれを吸収し、営業利益が2億7千5百万円(前年同期比151.9%)、経常利益が6億8千9百万円(前年同期比132.2%)となっております。

相変わらず在庫の多さ=回転率の低さは目に付く。でもこれはどうしようもない。この超品揃えがハンズマンがハンズマンたる所以なのだから。

在庫の増加=回転率の悪化は常に悪者として説明される。基本、間違ってはいないし、多くの場合正しい。しかしながら、中身を見ずして、数字だけで悪だと判断するとチャンスを逃す。

大量在庫がいい方に働く場合もある。それがビジネスとしての魅力と言うことだ。

ハンズマンがその代表例。ヴィレッジヴァンガードなども同様だ。

4月の月次も発表されている。

全店+14%、既存店+16%。震災の影響で例年3月のセールを4月に変更した。

売上高貢献度が高いイベントセール「ガラクタ市」を例年3月に開催しておりましたが、当年度は東日本大震災の発生により3月開催を自粛し4月開催に変更しております。当年3月は来店客数が減少し売上高が減少しております。

このガラクタ市はネット上で見る限りでは評判が良い。


株価は3ヶ月以上動いていない(震災暴落を除く)。それでもきっちりと50日線を割ることなく上昇中だ。

こういう株価の推移は、いずれどちらかに大きく動くことになる。上希望。

決算投機銘柄の売り、3034クオールは好決算で暴騰、それでも安い

決算投機銘柄の売り。

井上金属工業。決算の数字は良かったものの、株価はそれほど上がらず。出来高のうすい銘柄なので、粘りは不要。薄利で確定。



藤森工業。

良くない決算。当然売り。薄利確定。



クオール

好決算で暴騰。寄付付近でポジションの半分を売り。

暴騰でも低評価は変わらない。けれども、セクター全体として評価が上がらないのが調剤薬局。そういうわけで、クオールは半分処分。もっとも、評価ウンヌンではなくて、こういう形での暴騰は少しでも売るのが正解だ。もともと決算投機なわけだし。

残りの半分はチャートを見ながら、調剤薬局大手2社のアインファーマシーズ、日本調剤の評価を超えるようであれば売り、もしくは急騰で売り。今のところ損切りの目途はない。

2011年5月16日月曜日

不振セクターにも関わらず異様に強い決算の7271安永、チャートでホールド

持株決算チェック。安永が決算を発表。

もともとこの銘柄は3Q決算発表時に決算投機とした買ったわけですが、50日線をサポートにきれいに上昇中。震災後の暴落は当然として、今の全体相場の中ではとても強いと言える。

何より、自動車関連+半導体関連という銘柄としては異例の上昇だ。

今期の会社計画は、売上+10%、経常利益+16%、EPS150円。

この数字も異様な程好調。

どの自動車関連企業も今期業績を出していない。それは震災の影響が見極められないから。半導体関連企業の業績計画は良くてわずかな増収増益、時々個別に好調なのがある。

そういう全体セクターの中で、安永の数字は不思議と好調。

自動車関連ではGMをメインとしているからというのが理由の一つだろう。GMとFordの業績は日本の自動車メーカーとは違って確実に良い方向に向かっている。

それにしても、これだけの数字を出してくる背景は理解しがたいものがある。

いずれにせよ株価は好意的な反応。チャートが上向く限りホールド。逃げは素早く。

決算発表ピーク13日の決算投機

13日の金曜日。不吉な日・・・、なんて縁起は関係なし。決算発表のピーク日。この日も決算投機で多数を買い付け。

新規買いポジション。ツクイ、ナフコ、クオール、井上金属工業、タカラレーベン、誠建設、日神不動産、アーネストワン。

ツクイ

この銘柄とは相性が悪い。何度も損切りで、しかも結構な大きさの、終わっている。成長中かつ低評価の状態が長くて、チャートの節目で買ってはみるものの、買ったが天井で損切りに終わる。それが株価の底で、あとは指をくわえてみているだけ。

銘柄には相性がある。

さて今回はどうなるか。今期の業績計画。売上+11%、経常利益+47%、EPSは141円。株価はたったの700円。

介護は積極投資で資金が必要なビジネスだ。雇う人数で業績が決まると言っても間違いではない固定費の高いビジネス。決してボロ儲けは出来ない福祉。

不人気の理由はそう言うことだ。



ナフコ

ホームセンター銘柄は基本的にどれも低評価。中でも評価が低いのがナフコ。

セクターとして魅力は全然ない。評価が低いからと言って、割安さが感じられるわけでもない。それでもセクター平均ぐらいまでは回復してもいいのではないかと、決算を期待してナフコの新規買い。

今期の業績は、売上+4%、経常利益+7%、EPS225円。PERは6.6倍。仮にPER8倍まで買われれば株価は+20%だ。決算投機には十分。



クオール

調剤薬局は有望なセクター。これはなども書いてきている。その中で、日本調剤を優良割安株のコアポジションにしている。

割安なのは日本調剤に限った話ではなくて、アインファーマシーズ、クオール、その他の調剤薬局、全部が安い。

クオールの今期計画は、売上+16%、経常利益+28%、EPS14600円。ちょっと見直されるだけで株価は相当上がる余地がある。



井上金属工業

すでに中国、韓国向けの受注が急増していた。受注残も豊富だった。この状況は足下でも変わっていなくて、今期は大きく業績が伸びるのではないかと予想した。これが決算投機の前提。

結果、今期の会社予想は、売上+32%、経常利益+38%、EPS31円。4Q受注は+3.4倍、通期受注は+45%。受注残は4倍。数字としては文句なし。ただし、四半期ごとの受注高を見ると、受注のピークは打ったように思える。

この会社は強気予想の下方修正というパターンが多い。受注は大きく変動する。株価評価はたかくならない。そういう傾向だ。

さて株価はどう反応するか。



タカラレーベン、誠建設、アーネストワン、日神不動産

パワービルダーとマンデベについては何度も書いているとおり。

  • 半年以上調整した
  • 震災で更に下落
  • 地震=不動産ダメの投資家マインド
  • 好調業績の意外感、見直し感
  • 評価はもともと低く、多少の見直しでも上値は十分ある
  • ボラが高く、トレードには良い

日神不動産以外は増収減益の今期計画。

PER評価(修正後)では、アーネストワンが4.1倍、その他が5.5倍前後。

タカラレーベン。20日線が損切り。



誠建設。下落で損切りという水準。



日神不動産。20日線。



アーネストワン。20日線。

木曜日の決算投機、サンマルク、G-7、ゴールドクレスト、藤森工業

先週の木曜、金曜が決算発表のピーク。

結構な数の好決算が期待できる銘柄を新規買い。基本的にはどの銘柄も決算投機だ。

中には、これまでもその割安さから買いたいと思ってきたものの、なかなかチャンスの巡ってこなかった銘柄もある。そういうものは、決算の内容、株価の反応次第では、うねりを取るまでの投資期間になる。

12日木曜日の新規買いポジション。サンマルク、G-7ホールディングス、ゴールドクレスト、藤森工業

サンマルク

外食企業の中でも一番の優良企業だ。爆発はしないけれど、ヘタすることもない。とにかく静かに着実にコツコツと成長を続ける。PER10倍割れまで来て、さすがに安い。

今期計画は売上+8%、経常利益+10%、EPS330円。増配が無かったのが残念。

決算翌日の金曜日の株価は下。ただ、この銘柄に関してはある程度見直されるまでホールド。単純に安い。


G-7ホールディングス

今期の増収増益を前提とすると、株価はあまりに安すぎると考え、決算投機の買いポジションを取った。

今期の計画は、売上+5%、経常利益-15%、EPS41円、修正EPS99円。減益計画だ。

株価が低いので、減益でもなお安いことには変わりはない。でも、この銘柄はあくまで決算投機だ。

業務スーパーとオートバックスのFCがメインビジネス、それらに加えて独自のビジネスを拡大しようとしている。それなりにうまく行っている感はある。

一番のマイナス要素は優待を廃止したこと。万年割安のG-7は、これからも割安であり続ける。唯一のプラス材料が優待だった。それを廃止したわけだから、優待狙いで株価上昇することもない。



ゴールドクレスト

マンデベとパワービルダーは目先の底打ち感が強い。半年近い調整で株価は下がった。震災で人気も下がった。地震=不動産ダメ、という投資家マインドも十分に醸成された。

そこへ意外な決算数字が出てくると株価はとりあえず反発する。そこが狙い目だ。

今期の計画は、売上+2%、経常利益+360%、EPS98円。

ゴルクレの株価評価は常に高い。マンデベとしては飛び抜けた高評価だ。社長の不動産マーケットを見る目が信頼されているのだと判断している。具体的には、マーケットを冷静に見て、土地の仕入れをコントロールする力。それがブレない。そういう事だと思う。



藤森工業

ビジネスセグメントは3つ。ライフサイエンス、情報電子、建築資材。もしかするとどれも好調なのではと決算投機。

ライフサイエンスはディフェンシブでOK、情報電子はスマートフォン関連で堅調、建築資材は震災復興で大幅増。そういう捕らぬ狸の皮算用。

なぜなら四季報予想が強かったから。四季報予想はあてにならない、震災前の予想なんてなおさらだ。そういう声が聞こえてくるわけですが、投機にそんなのは関係ない。

今期の計画は、売上+4%、経常利益-6%、EPS158円。決算投機失敗。



どの銘柄もまだ売っていない。G-7と藤森工業に関しては利確、損切りに関わらずすぐの処分。サンマルクは割安さがある程度解消されるまではホールド。ゴールドクレストは株価を睨みながら。

優良成長株の3811ビットアイル、トレード分をテクニカルで処分

1週間ほど前に50日線割れで買い増しをしたビットアイル。前回安値を下回ったところで損切り。

ビットアイルは優良成長株。コアポジションは変わらずのホールドで、パフォーマンスをプラスするために節目でトレード。

ビジネス的には順調だし、これまでと何も変わっていない。

チャート的には悪い形になった。

それでも全株の処分はしない。

優良成長株や優良割安株は、コアポジションを持ちつつ、テクニカルの売買をプラスする。

それさえも出来ない相場がいつかはやってくるわけですけれど、今がその時だとは判断していない。もちろんその時が来れば売りだ。

ビットアイルはまだまだ成長株として持っていける。

4680ラウンドワン、50日線割れで損切り、これから何度もトレードになる

復活銘柄の代表、ラウンドワン。

何がキッカケで復活するのかは誰にも分からない。もちろん、業績改善が大前提ではあるけれど、株価はそんなことはお構いなしに復活する事が多い。お構いなし、というより、前もって織り込む。

震災後の安近短レジャー期待、月次悪化のスローダウン、説明の言葉尻も強気方向。そういう背景で、決算発表を迎え、もしかするとそれがキッカケになるかと。新規買いポジションを取った。

結果、50日線を割れる下落。全株処分。



短期トレード銘柄には前提がある。前提が崩れたら即売りだ。これが鉄則。

ラウンドワンはこれからずっとトレードの対象になる。

小型の仕手株のトレードとは違う。大型でかつての業績好調株が長期に低迷し、そこから復活するとき。復活銘柄は長期で勝てる可能性の高いトレードになる。

2011年5月12日木曜日

ブッちぎりの今期計画で2日連続ストップ高の2138クルーズ、半分を売り

50日線を回復した所で買ったクルーズ。

9日に決算発表があり、ブッちぎりの今期計画数字を出した。株価は跳ねた。2日連続のストップ高。当然ながら、ここで半分を売り。

今期の計画数字が、売上+48%、経常利益+77%、EPS9500円。これは超強気だ。

今期について

当社は、引き続き、急成長するソーシャルゲームに経営資源を集中し国内トップレベルの地位をめざします。また、DeNA社のX-border戦略に参画しスマートフォン展開を含めて世界へ進出する事で、国内市場だけでなく世界市場へもチャレンジします。加えて、ネット通販についても育成し本格参入を予定しています。

つまり、熱血硬派くにおくんが熱血的に売れるってこと。

確かに足下では売れている。でも、本当に売れ続けるのか?売れるかも知れないし、売れないかも知れない。

短期トレードには無関係。

決算発表資料を見て欲しい。豪華で詳細な資料で、どんなに好調で、将来がどれほど有望で、ジャンジャン儲かることを力説している。

バラ色だ。

こういう株には個人投資家のモーモー筋が群がる。勘違いする人もたくさん出てくる。

もちろん、自分も短期トレード目的で買った銘柄なわけで、目先の値動きに影響する数字が重要。決算数字はまさに好都合なものだった。

こういう銘柄を成長株と勘違いする人がいる。当たりはずれ、流行り廃り、そういうビジネスは成長株にはならない。正確に言えば、なるかもしれないが、それを当てるのは難しいし、当たらない事がほとんどだから、成長株として投資するのは筋違い。

こういう事を十二分にそれを理解して、短期トレードするのみ。

さて、残りの半分の持株をどこまで引っ張るか。難しい。鉛筆舐め舐めやるしかない。

2日連続のストップ高で株価は上場来高値を更新。とりあえずの高値目途を付けた事になる。さてさて。

8907フージャース、見通しの分かりやすさで買い増し、決算は予想通り

不動産銘柄、とりわけマンデベとパワービルダー。震災前までは不動産マーケットの見通しも明るかったし、業績は好調で、株価評価も低く、有望なセクターだった。

震災で不動産セクターに対する投資家マインドはがっくりと下がった。

現実にどうか?よりも、地震=不動産ダメ、のマインドが重要だ。

その中で持っている不動産銘柄はフジ住宅とフージャース。どちらも見通しが分かりやすい。

先日、フジ住宅の決算発表があり、株価はピョコンと跳ねた。

昨日はフージャースの決算発表。今期を期待して買い増し。



今期の計画は、売上+131%、経常利益+54%、EPS(修正)は5700円。

2010年12月に2012年3月期の計画数字を発表済みなわけだけれど、それと同じ数字。つまり、震災を経ても見通しは変わらないと。

決算短信より

上記業績予想は、事業環境が東日本大震災による影響をはじめとして不透明な状況にあるという認識の下、これらによる影響を勘案し、算定しております。

マンション事業用地つきましては、平成25年3月期に収益計上を見込む物件までの仕入に見通しが立っており、建築工事につきましても、平成25年3月期迄に竣工を予定する物件のほとんどについて工事請負金額を確定できていることから、売上高及び売上原価に大きな変動は起こりにくいと考えております。

また、工事スケジュールにつきましても、現時点で大幅な遅れは無く、平成24年3月期に竣工予定の自社分譲マンションは、当初よりその大部分が第3四半期に竣工予定であるため、通期損益への影響は少ないと考えております。販売におきましても、平成23年3月末時点で、平成24年3月期に引渡となる自社分譲物件のうち50%以上が契約済となっており、足元も堅調な販売が続いております。

かつて優良マンデベの筆頭だったフージャース。リーマンショックでボロボロになり、倒産を予想した投資家も多かったと思う。自社物件の分譲ができなくなり、その昔していた販売代理の仕事をコツコツとこなすしかなくなった。

生き残るために仕方ないとは言え、何とも屈辱的だ。

そしてマーケットが落ち着き、財務を立て直し(とは言ってもまだまだだが)、自社物件を手がけることが出きるようになった。

その間に株は叩き売られた。

業績と株価でどこまで復活できるのか、興味津々です。

復活銘柄のトップバッター4680ラウンドワン、何かのキッカケで復活へ

震災後は自粛がキーワードになる。

自粛、というのはなんとも響きの良い言葉だ。良い意味でも悪い意味でも。自粛、と言っておけば全て片づくのだから。

景気の気は気持ちの気。

それは自粛と違って、ジワジワ、そして確実に景気を形作る。

震災後の気は、高遠長の娯楽より、安近短の娯楽にシフトしているらしい。

らしいだけであって、実際にはよく分からない。考えてみても、そういう気に人は流れるものなのか、自分には判断できない。だから、例え企業がそう言う説明をしても、それを盲目的に信じることはできない。

安近短娯楽の代表、ラウンドワンの4月次資料に書かれている。

東日本を中心に、旅行や遠出を自粛して「安近短レジャー」への顧客嗜好が強まる中、弊社施設は、春休みからゴールデンウィーク以降も好調を継続しており、既存店舗の売上高も前年同月を上回る状況で、今後もこの傾向が続くことが予想されます。

本当だろうか?

ネット上のニュースでも確かにそういう指摘はあった。けれど、逆のニュースもたくさん見聞きした。ゴールデンウィーク間近になって海外旅行の予約がグングン回復した、という類のものだ。

気は移ろいやすい。

ラウンドワンは復活銘柄だ。復活すると株価は猛烈に上がる。そのキッカケだけが重要だ。キッカケは決算発表かも知れないし、月次発表の可能性もある、そして震災の可能性もある。

復活しなければ何も面白いことはない。

とりあえずは、決算がキッカケになるかも知れないから、決算投機として新規の買い。


今期の計画は、売上+4%、経常利益+16%でEPSは35円。アナリスト予想通りの数字。出店計画は1店舗、既存店月次の計画は+0%。