震災復興関連銘柄として買った株は2つ。ホクシンと田中商事。ホクシンは既にチャートが崩れたポイントで売り、わずかな損失となっている。
もう一方の田中商事。超強気の業績予想を出してきた。
今期計画は、売上+13%、経常利益+137%、EPSは60.5円。
今期について
当企業グループの属する業界においても、震災復興の過程においての特需が見込まれる可能性はあるものの、材料の調達、時間的な予測等があり不透明感は払拭できないと思われます。
このような経済環境下において、当企業グループは更なる経営基盤の拡充を図るべく、営業拠点の新設を含め、M&A等を視野に入れた戦略により、営業ネットワーク網の拡充によるシェア拡大に努めてまいります。
「震災復興の特需が見込まれる可能性はある」
そう説明している。
既にほとんどの3月決算企業が決算発表を終えた。そのうちの8割ぐらいの決算短信には一応目を通している。
その中で、震災復興の特需について書いている企業はほんのわずかしかなかった。
「震災復興の需要がある」と言い、今期業績が大きく伸びる計画を立てている企業
- 9639 三協フロンテア
- 2445 SRGタカミヤ
- 1916 日成ビルド工業
- 7438 コンドーテック
以下、決算短信より
三協フロンテア
下半期以降は復興事業が本格的に開始され、回復基調に戻ることが期待されます。
当社の取引先である建設業界におきましても、復興需要が本格的に立ち上がれば、建設及び建設補修工事や公共工事の受注拡大が見込まれることから、当社としても建設現場向けユニットハウスのレンタル受注拡大が期待されます。
また、東日本大震災の被災者向け仮設住宅建設を受注し、施工を進めております。被災された方々に安心した生活を取り戻して頂くためにも、全社一丸となって努力してまいります。
SRGタカミヤ
当業界におきましては、建設資材の供給不足等により予定されている工事の着工の延期等も予測されますが、長期的には復興工事の本格化にともない事業環境は変化するもの思われます。
このような状況下で、当社グループは、対処すべき課題として掲げた「グループ連携の強化」、「既存事業の収益力の強化」、「環境関連への多角化」、「復興工事への対応」につき重点的に取り組み、次の成長戦略への基盤をより強固にしてまいります。
復興関連において、東北地域での機材供給体制を強化し、当面は、早期復旧、復興に対応すべく、社会インフラの復旧等、政府が中心となり推進する公共工事関連の要請に万全を期する所存であります。
日成ビルド工業
まずは仮設住宅の早期建設を当社の使命として受け止め、全社あげての最優先課題として捉え対応してまいります。
コンドーテック
震災復興の動向等を予測することは困難であるものの、災害復旧や耐震資材を取扱う当社グループとしては、その社会的使命を全うする所存であります。
「復興需要があるとは思うけれどそれを見込んでの好業績計画は今のところ立てない」という企業は多いはずだ。それと、「好業績計画の理由は実は復興需要だけれども、敢えてそれは口にしたく無いので説明はしない」企業もあるはず。
そういう復興関連銘柄を除き、ここに上げた数社はかなりはっきりとした震災復興関連銘柄と言えましょう。当然ながら、同一セクターで同じビジネスをしてる会社は、同じ状況であると予想できる。
持株の田中商事に話を戻して、決算発表を受けて株価は急騰。煮詰まっていたチャートだけに、どちらかに大きく動くことは予想通り。良い方向に動いた。
さて、ここからだけれど、上値の目途をたてるのは難しい。こういう投機銘柄なわけで、値動きを見ながら鉛筆舐め舐めの売買になると思う。
大切なことはただ一つ。
投機は買いも売りも潔く。
なぜなら、Bulls make money, Bears make money, Hogs get slaughtered.
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