2011年3月20日日曜日

もう一度大きく下落する局面がきっと来る、焦らず、キャッシュを多めに

東北関東大震災が起きた後の一週間。とても長く感じた7日間だった。

Topix

マザーズ


マザーズは年初来ではプラスを維持している。小型株が強い。

売買は、暴落の月曜と火曜で大きく買い増し、水曜と木曜は様子を見て、金曜日にキャッシュ確保のためにそれなりに売却、という流れ。

いろいろと売買したわけだけれど、終わってみて、優良成長株と優良割安株のコアホールディングは持株数が増加した。つまり、ポートフォリオはより集中したということ。

ここからどう動くべきなのか。

来週も相場は、良くも悪くも、原発で動く。原発の状況が改善すれば相場が上がり、変化しなかったり悪くなったりすれば相場が下がる。基本的には分かりやすい。

個別銘柄では、業績ダメージの大きな企業が吟味される事になる。ダメージの大きな企業は、良い原発のニュースでの上昇が小さく、悪い原発ニュースで下落が大きくなる。

忘れてならないのは、例え相場が回復するとしても、一本調子で回復しないという事。

もう一度大きく下落するときがきっと来る。安値を下回ることはないにしても、それに近い所まできっと下落する。

そこが再度の買い場だ。

この前提で、仮に、もう大きな下落が来なくて、順調に相場が回復したとしても、それで何の問題もない。万々歳じゃないか。暴落で売らず、先週を上手く乗り切ったのだから、それで相場が回復すれば万事OKだ。

仮に、思った通りに大きな下落が来たのなら、金曜日の売りでキャッシュポジションは確保している、買うべき株も決まっている、絶好の買い場だ。

どっちに転んでも良いのだ。

だから、絶対にしてはいけないのは、相場が元気良く回復するのを見て、急反発をもっと取りたいような焦りを感じ、上げている株に飛びつくこと。

そんな状況では確かに買いたい衝動に駆られるに違いない。

でも、買ったらダメだ。

買った分は上がれば売り、常にキャッシュポジションを厚めにしておくべき。アメリカ株が上昇相場を回復するまで、日本株が上昇相場になることはないのだから。

東北関東大震災 私に一体何ができるだろう

「日本の救世主になってください」

一生忘れずに生きていきたい。

東京消防庁記者会見 前半




東京消防庁記者会見 後半

2011年3月16日水曜日

相場の心得 その1 パニックに陥って儲かる人はいない - 心得シリーズ

パニックに陥って儲かる人はいない

パニックは、必ずしも株が下がり、損が膨らんでいるときだけに起こるわけじゃない。株が上がって含み益が増え、ウハウハしているユーフォリアも同様にパニックだ。

目の前が真っ暗になる、株価を見るのが嫌になる、心臓の鼓動が早くなる、そう言う瞬間。なぜか気分が浮かれる、仕事が馬鹿らしくなる、儲けを電卓で計算している、そんな瞬間。

前者と後者は全く別なパニックなのに、たどり着く先は全く同じ

損する

下げのパニックで損切りしたところがマーケットの底で、後は上がっていく株を眺めているだけ。(なんてこった、買い戻さないと)、と買ったところで下げ始め、(やっぱりダメだ)、と売ったこ所で反転上昇。

上げのパニックでは、もっと上がると思ってレバレッジをかけて買い増し、パンパンになったところで、マーケットが調整する。全体マーケットの調整は小さいのに、レバレッジで膨らんだ損は、ポジション全体を赤転させる。ヤバイと思って売ったところが調整の終わり。

パニックにならないためにはどうすればいいのか?

  1. 経験と訓練 = 慣れ
  2. 準備 = 冷静な時に前もって判断しておく
  3. 強欲を捨てる = 自分が豚になっていないかいつも考える

東北関東大震災、二日で20%の暴落、原発の不透明さと投資家マインド

M9の東北関東大震災。世界の歴史で4番目の規模だという。発生したのが金曜日の引け前。反応できた投資家は限られた。

週明けの月曜日。売一色で7%の下落。翌日の火曜日。売り一色で11%の下落。ザラバでは17%ぐらいの下落率があった。 二日で20%近い下落

2011/03/16, 日本経済新聞

15日の東京株式市場で日経平均株価が急落した。終値は前日比1015円34銭(10・55%)安の8605円15銭。下落率は1987年のブラックマンデー、2008年のリーマン・ショック後に次ぐ過去3番目の大きさとなった。原子力発電所事故が深刻さを増していることを嫌気し、内外の投資家が保有する日本株を売った。

東京証券取引所第1部に上場する97%の銘柄が値下がりするほぼ全面安の展開。終値は10年9月以来、約半年ぶりに9000円を割った。

朝方から売りが優勢だったが、放射線量の異常な上昇などが伝わると動揺した投資家が保有株の換金売りを急いだ。午後に入って日経平均の下げ幅は1400円に迫り、8200円台に下落する場面があった。

みずほフィナンシャルグループの下落率が10%を超えるなど、主力株が軒並み急落した。東京電力の株価は2日連続で制限値幅の下限(ストップ安水準)まで下落し、今週に入ってからの2日間で42%値下がりした。東証1部に上場する1700弱の銘柄のうち1000超の銘柄が昨年来安値を更新した。売買株数は57億株を超え、連日で過去最高を更新した。

出来高は57億株と過去最高。ボリンジャーバンド、マイナス4シグマを下回るが、その統計学上の確率は0.0063%。

マーケットの懸念はいろいろある。企業生産が滞る、消費者マインドが削がれる、復興に金がかかる。株式評価の観点から見れば、PERのE、PBRのB、両方が毀損されると判断されるわけ。

そして何より、Rが毀損される。Rとは、つまり、投資家マインドだ。

Rは、上に挙げたマーケットの懸念に影響を受けているのだけれど、一番影響を与えているのは、原子力発電所。

原発がどうなるのか?

この一点に尽きる。

炉心溶融、冷却不能、爆発、燃料棒、放射能、退避、海水注入。ありとあらゆる情報が出てくる。けれど、だからと言って、何かが明確になるわけじゃない。最悪の事態、と言っても、それが具体的に何なのか分からない。

投資家は、先行きが見えないことを最も嫌う

そして、毀損されると想定されるEやBは、Rによってグングン増幅される。 往々にして、それは行き過ぎでしかない。



自分は、この2日間いろいろ買った。大きく買い越したわけではなくて、だいたい、全ポジションの20%ぐらいの感覚か。震災の直接的影響がないもの、もともとの評価が割高でないもの、製造業ではないもの。それぐらいの緩い判断だ。

しかし、そういう選択はあまり重要ではないと思う。

マーケットが回復するときは全部が上がる。もちろん、震災の影響を直接もろに受ける企業の株価回復は遅れる。そういう企業は限られる。だから、ほとんどどの株も、一緒に上がる。

投資家マインドが落ち着けばいいだけだ。後は、実際に毀損されるEとBに落ち着く。

それを決定する要因はただ一つ。

原発がどうなるのか

2011年3月11日金曜日

3402東レ、20日線割れで一旦は撤退、買い戻しは遠くない

東レの2012年3月期は過去最高益の予想。どのセグメントも好調になりそう。

注目は炭素繊維。ボーイング787にたっぷり使われるし、景気回復で需要は増加している。今日の日経新聞には炭素繊維の値上げの話が掲載されていたけれど、それによると、単価はほぼリーマン前の水準まで回復する。

炭素繊維が東レのメインではない。フィルムは電子材料として使われるが、これまた好調。水処理用の浸透膜もいい。ユニクロと一緒に開発している繊維もいい。不織布も同様。

つまり、全部の事業が好調。

それで2012年3月期は最高益になる。

四季報

【続 伸】原材料の価格転嫁が想定以上に進捗、営業益増額。株評価特損消え最終黒字化。12年3月期は繊維は機能性素材がアジア中心に好調、炭素繊維も好採算の航空機向け拡大。FPDの需要減こなす。増配も。
【成長分野】炭素繊維は韓国に生産拠点新設(13年稼働予定)、愛媛工場も12年メド
に増設し需要増に対応。中計の13年度営業益1500億円は新興国市場開拓で射程内。

2013年3月期の計画は、営業利益1500億。過去最高だった2008年が1000億。その1.5倍だ。その時の株価高値は1128円。現在の株価は600円。

株価はとりあえず20日線を割った。全体相場が好調であれば、50日線までは持つところ。が、今はマーケットが軟調。そういうわけで、一旦全株処分。

20日線を回復したらもう一度買い。もしくは50日線まで下げたところで買い。買い戻しは遠くない。

この株もまた先は長い。

5727東邦チタニウム、一旦撤退、航空機と景気回復で先は長い

ボーイング787がこれからどんどん作られる。航空産業はすそ野が広いわけだけれど、日本の企業も恩恵を被る。たくさんあるけれど、ズバリ銘柄はやっぱりチタン関連。

具体的には、住友チタニウムと東邦チタニウム。世界的に寡占だ。

航空機以外でも、景気回復に伴ってチタン需要は順調に回復している。連れて価格も回復。

そして何より、チタン銘柄には夢がある。投資に夢や希望は禁物ではあるものの、住友チタニウムや東邦チタニウムの長期チャートを眺めれば、これに夢を持たずにはいられない。

そういうことで、チャートポイントで東邦チタニウムを買った。しかしながら、今日、全株処分した。50日線を割れ、ここは一旦撤退だ。全体マーケットも弱い。

もちろん、50日線を回復し、そこで全体相場もOKならば買い戻し。さもなければ、20日線まで回復したところで買い戻し。

先は長い。

2011年3月10日木曜日

50日線にタッチした8907フージャースを買い増し、ダメでも下げ幅は小さい

投資スタンスを慎重に、と書いたばかりなので、フージャースを買い増し。

先日の一建設の決算発表で、不動産セクターは暴落した。ほとんどの不動産銘柄がダウントレンドだし、全体マーケットもTopixが50日線を割れた状況。

しかしながら、フージャースはちょうど50日線を試しているところなので、買い増し。仮にここから下だとしても、前回安値の39350円を下回ったところが一旦の売却所なわけで、下げ幅は小さい。

Topix50日線割れ、慎重な投資スタンスへ、ショートを準備

Topixが11月初旬に50日線を上回り、そのまま4ヶ月以上も順調に上げてきた。そして、本日、遂に50日線を割った


引けまでに50日線を回復すれば期待が持てるし、そうでなければ、いよいよ目先は下になる。

マザーズはちょうど20日線


まだ上昇トレンドは崩れてはいない。しかしながら、Topixがダメで、マザーズは大丈夫と言うケースは滅多にない。上げ下げの方角は一緒で、ボラがより大きいのがマザーズだ。

10月から50%以上の上昇を演じた後だけに、下げれば早い

投資スタンスをより一層慎重な方向へ傾け、持株についても利確は欲張らず、見切りは素早く、ロングは控え目に、ショートを大 胆に、という事になりましょう。

2011年3月9日水曜日

残りの8895アーネストワンを損切り全株処分、50日線を基本に決して逆らわない

一建設の見通しを受けて、不動産銘柄が急落。アーネストワンも7%の暴落。既にほとんどの株を処分していたけれど、本日、残りの株を処分。8%程の損切り。


既に書いたように、不動産銘柄は50日線を基本にトレード。注目セクターを外さないものの、一歩下がって、冷静に見ていく。そして、決して逆らわない。

一建設の失望、不動産セクター(パワービルダーとマンデベ)をここからどうするか

一建設の予想と期待を裏切った今期計画が、その他の不動産銘柄も急落させている。

今のところ、50日線を上回っている銘柄は多くない

パワービルダー

50日線以下 : 一建設、フジ住宅、東栄住宅、飯田産業、アーネストワン、サンヨー名古屋(特殊要因あり)、タクトホーム、ファースト住建

50日線以上 : 誠建設、グランディハウス

マンデベ

50日線以下 : 大京、ゴールドクレスト、日神不動産、タカラレーベン

50日線以上 : スターマイカ、プレサンスコーポ、明和地所、エスリード、フージャース、和田興産、FJネクスト

他にもあるけど、自分がフォローしているのはこれだけ。

持株は、フジ住宅、アーネストワン、フージャース。

ちなみに、フジ住宅は今日が新株交付の日なので、それが重たいこともある。買い増しした。

で、ここからどうするかだ。

基本、2011年の注目セクターとして不動産を考えてきた。特に、パワービルダーとマンデベ。しかし、パワービルダー最大手の一建設の決算で景色が少し変わったと思うわけ。ついでに、ファースト住建の決算も良くはなかった

実際、そう考える人が多くて、今日は不動産全部が売られている

不動産マーケットについては、悪い感じは全然出てきていない。悪い感じが出てからでは遅いのだけれど、ピークアウトの感じもない

プラスとマイナス。

これらを考えて、ここからのスタンスは、50日線を基本にトレードしていくしかない。注目セクターを外すことはしないでも、一歩下がった所から、冷静に見ていく。

不動産セクターは、(特に上げ相場では)決してマーケットに逆らってはいけないと強く思う

優良割安株9744メイテック、850名の人材採用を発表、条件は整った

優良割安株のコアホールディング、メイテック。採用を本格化させる。

『メイテックグループ 技術社員850名』の採用活動を開始!

~2012年4月入社の新卒採用400名、2011年度のキャリア採用450 名を目指します~

正社員技術者を派遣する株式会社メイテック(本社:東京都港区、代表取締役社長 西本甲介)とグループ会社のメイテックフィルダーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長 米田 洋)は、2012年3月に大学・大学院を卒業予定の理系学生400名、2011年度中にエンジニアキャリアを持つ技術者450名の採用を目指し、『メイテックグループ 技術社員850名』の採用活動を開始します。

当社グループでは、2008年秋のリーマン・ショック以降、厳しい経営環境となりましたが、全社員が一丸となって支えあい、「雇用」を死守してまいりました。その結果、現在では技術者の稼働率も90%を超える(2011年1月現在)など、徐々に回復傾向にあり、業績も持ち直しつつあります。

人材サービスを提供する当社グループにおきまして、今後の持続的な成長を図ってゆくためには、技術者の増員が必須であると判断し、このたび『メイテックグループ 技術社員850名』という積極的な採用計画を目指すことといたしました。

メイテックの注目すべきデータポイントは多くない。

まず第一に稼働率。リーマンショックで強烈に落ち込んだけれど、既に底を打ち、今は90%台に乗っている。OK。

そして稼働時間。通常、稼働率が上がる前に稼働時間が増加する。一人が残業などでより長時間働いて、それでも尚人が足りなければ増員になり、稼働率が上がるという流れ。OK。

そして最後に稼働人員数。稼働時間と稼働率が改善する中で、稼働人員だけは減少の一途だった。未稼働人員を含めた総人員数も減少。

人が減れば同じ稼働人員数でも稼働率は上がる。だから、人が増え、なおかつ、稼働率が上がる(高率を維持する)のが最終的な姿なわけ。

採用をほとんどしていなかったメイテックが、いよいよ大きな採用計画を出した。

先行きの見通しを熟慮して、(うん、大丈夫だ)、と考えなければ850名の採用を決めることは出来ますまい。10%近い人員増になるわけだからね。

結果、メイテックに関しては、全部条件は揃った。

景気が急激に悪化して、もう一度不景気になるようなマクロ変化がなければ、これで大丈夫だ。


株価は1月下旬に一旦200日線を割って、目先当分ダメかという局面があった。そこから切り返し、今度は50日線をサポートに順調に回復軌道にある。

採用再開発表で株価はピョコンと跳ねた。前回高値の1914円は当然奪回だ。そして1年前の2018円を上抜ければ、3000円を期待するわけです。

コアホールディングはしっかり継続。相場とチャートで次第でプラスアルファのパフォーマンスを目指して Trading arount the core position。今まで通り。

3811ビットアイルの2Q、ビジネスは順調に拡大、成長は続く

優良成長株のコアホールディング、ビットアイルの2Q。

文京DCの稼働ラック数は順調に増加。今期に入ってから、1Qで利益トントン、2Qはぐっと利益が出た。

月次継続売上高も問題なく上昇、顧客数も順調に増加。

キャッシュフローはジャブジャブ。

通期計画に対する進捗率はだいたい50%でOK。

ということで、ビジネスは万事が順調。ついでに株価も順調。


11月中旬から4ヶ月間に渡り20日線をキープ。強烈に強い。バカみたいに急騰することがないのが更に良い。

優良成長株7636ハンズマン、2月の月次も非常に良い、OK

優良成長株のコアホールディング、ハンズマンの2月月次。

全店+20%
既存店+12%

文句なしに良い数字だ。

2011年6月期の下期計画は、売上+14%。今のところ、1月が+13%、2月が+20%。順調。

株価も順調。半年以上、50日線をサポートにきれいに上がってきている。


2011年6月期のEPSが120円、2012年が140円、2013年が200円。

本当に実現するかどうかじゃなくて、今のところ実現がイメージできるかどうか、それが重要。成長株は、成長がちゃんとイメージできるか、ということだから。

成長株がダメになるのは、

(あれ、考えていた成長シナリオはもうイメージできないな。)

と認識されたとき。

3268一建設、2012年1月期はまさかの増収減益を計画、マーケットは知っていた

一建設が決算発表。今期計画は予想外の増収減益計画。

2012年1月期計画
売上高+10%
経常利益-15%
EPS 406円

非常に意外感の強い減収だと思う。増収なので売れるけれど、減収なので利益が出ない。なぜ利益が出ないのか、説明は何もないので分からない。仕入れは積極的に行って、在庫はしっかりと増やしている。無理して仕入れたって事ですか?

多分、今日には説明資料が出るはず。それで確認。

不動産マーケット全体としては、まだ悪いという話は聞こえてこない。むしろ、良い方向に聞こえてくる。

だから、問題は、減収が果たして一建設だけのことなのか、それとも、パワービルダー全体のことなのか。後者であれば当然不動産セクターはダメだ。

一建設の決算発表を受けて、パワービルダー株はどれも下落。


それにしても、このチャートを見て思う。

(ああ、やっぱりマーケットは知っている。)

基本、一建設以外のパワービルダー株はずいぶん上がった。しかし、一建設の上げはイマイチだった。最大手で最低評価。だから、株を買った。でも上がらなかった。だから、売った。

マーケットはこの減益予想を既に知っていた。チャートで既に売っていたのがせめてもの救い。

2011年3月7日月曜日

業績が良くて安いけど、期末の急落を見越して9990東京デリカを徐々に処分

業績が安定的に良くて、財務も優良で、配当もしっかりあって、業界最大手で、なのになのに、ほったらかしに安い株。そういうのはよくある。

肝心なのは、安いのが、突発的な安さなのか、それとも、万年の安さなのか。つまり、万年割安株かどうか。

万年割安株はいつも安いので、安いからと言って買ってもいつまでも安い。一方、突発的に安くなったものは、いずれ回復する。そういう株は買う。

2010年中頃からそういう安い株になったのは東京デリカ。業績や財務、株価を見ればすぐ分かる。

ここ4ヶ月でそれなりには上がったものの、まだまだ安い。安いけれど、ここはいったん売りで、持株の30%を処分。

売りの理由は簡単で、3月末の権利落ちがあるから。東京デリカの配当は期末一括の3.3%。加えて株主優待銘柄。分かりやすい内需で、低評価。つまり、個人投資家好みなわけ。

期末に向かって上げ、権利落ちで急落する。

よって、期末までにほぼ全株処分する予定。権利落ちの具合で買い戻し。

2011年3月1日火曜日

優良割安株の3341日本調剤、買い増し分はトレードでOK

50日線を割ったところで買い増しした日本調剤。

これは優良割安株なので、コアホールディングはまだまだしっかりと保有している。業績の伸びはゆっくりだけど確実、大儲けできるビジネスではないけれど、国策銘柄で市場は堅い。細分化された調剤薬局市場で、まだまだ寡占は進む。

昨日も、日本調剤は何件かの小粒調剤薬局を買収の発表を出した。この類の買収は頻繁に行っている。

優良割安株コア銘柄の基本は、コアホールディングは維持しながら、相場・チャート次第でトレーディング。

Trading Around the Core Position

これですな。

こうすることで、優良割安株を黙ってホールドするより、パフォーマンスをプラスすることが出来る。

そう言うわけで、50日線で買い増しした分については、急回復で売り。

マーケット次第では前回高値まで持つのだけれど、今の相場は雲行きがアヤシイ。そう言うときは欲張らないのが最重要。

急回復した3048ビックカメラ、短期目的なのでここでお別れが良い

いやはや、強い相場です。

この強さを利用して、20日線で買ったビックカメラを全株処分。

元々の買い理由は、家電量販店セクターが上向いている中で、ビックカメラのみ動いていなかったから。銘柄特有の理由がない限り、基本的には同一セクターの株は同じ値動きをする。つまり、セクター内の出遅れ株は、いずれ買われる。

そういう狙いで買ったビックカメラなわけですが、思惑通りには行かなかった。

50日線を割れ、急激に切り返したのは幸い。ここでは一旦撤退。短期勝負の銘柄なのだから、文句は言わず薄利確定。

この、下落、急回復は家電量販セクター全体で全く同じ値動き。

ま、いずれにせよ、中長期で持つべき銘柄でもない。短期売買でOK。

50日線と前回安値を下回った8895アーネストワン、80%を処分

不動産セクターが弱い。今年に入って全然調子が悪い。

くどいほど繰り返しているけれど、2011年の注目セクターは不動産。とりわけ、パワービルダーとマンデベ。この考えはまだ変わっていない。

でもだからといって、買った株をずっと持ち続けるわけじゃない。

注目は、どちらかというと、上下のボラティリティーが高い事であるので、チャートの節目でトレードしていく。もちろん、業績はいいし、評価も低い。不動産マーケットも好調だし、見通しも良い。

昨日、50日線を割れ、前回安値を下回ったアーネストワン。持株の80%を損切り。マイナス3%程度。


残りの不動産銘柄は、フージャース、アーネストワン、そしてフジ住宅の3銘柄まで減った。

フジ住宅は自己株売り出しと新株発行があるので、チャート的には既に売っているべきだけれど、まだ所有。売り出しでは追加買いしたい。幸い、現在のポジションは小さいので、買い増しは積極的に出来る。

フージャースは50日線で買い増しし、そして、きれいに反発。