2011年5月24日火曜日

言葉尻の強い企業は業績の良い企業、セクター全体に注意、6890フェローテック

好決算を発表したフェローテック。

決算短信を読むと、言葉尻が強い。通常、強い言葉尻はビジネス環境が良く、業績が良い証拠だ。万年強気で嘘ばかりの会社もあるので、そこの見極めは大切。

前期について

半導体・LED・FPD業界において、回復局面から拡大局面に入り、スマートフォンやタブレットPCなどに使用される電子部品や同製造装置などの需要が旺盛です。太陽電池業界では、世界各国でメガソーラー発電所の建設が進んでおり、中国において太陽電池セルや太陽電池モジュールの生産拡大が続いております。

各種製造装置に使用する真空シールは、年度前半から台湾、韓国での製造装置稼働率の急回復を背景に半導体・液晶関連の設備投資が再開され、LED製造装置用途の需要も強く売上高が伸張しました。また、デバイスメーカーの装置稼働率が高止まりしているため、石英製品、セラミックス製品など製造プロセスに使用する消耗品の需要も堅調に推移いたしました。昨年1月に米国子会社がLED蒸着装置事業を英国企業より事業譲受した結果、LED市場の拡大に伴い売上高を順調に伸ばしております。

太陽電池市場は世界的な需要増を背景に拡大基調となり、当社は新型シリコン結晶製造装置と角切ソー装置を発売し、中国企業を中心に順調に受注を得ております。シリコン結晶製造装置は、これまで受注した装置の出荷が計画以上に進み堅調に推移しました。太陽電池用シリコンは、これまでのインゴットに加え、太陽電池用ウエーハの販売を開始したことにより、売上高が伸張いたしました。消耗品である石英坩堝は、受注数量に見合う増産体制を進めた結果、売上高が続伸となりました。

主力の自動車温調シート向けサーモモジュールは、各国政府の自動車販売支援策に加え、中国市場での自動車販売に支えられ底堅く推移しました。また、民生製品向けの家電需要が継続し、半導体製造機器、医療用検査装置、光通信向けなどの高機能製品も堅調に推移しました。

今期について

当社グループの属するエレクトロニクス産業は、半導体・FPD業界は回復局面から脱し、設備投資意欲は鮮明になっており、アジアを中心とした新興国でのデジタル機器需要やタブレットPCなどのヒットに伴い、生産活動が高止まり基調となっています。一方、太陽電池業界では、全世界での発電設置量が16ギガワットと順調に拡大しており、今後も再生可能エネルギーの需要増が想定されるため、太陽光発電に使用される太陽電池パネルの生産が増加するものと見込まれます。中国においては、欧州市場や米国市場向けに太陽電池セルや同モジュールの生産が拡大しております。

ここに書かれている半導体、FPD、LED、太陽電池、そういう単語は、セクター全体として考えるべき。つまり、セクター全体が悪くなれば、関連企業は全部ダメになる、もちろん逆も同じ。

他社の決算発表を見ると、どの会社もフェローテックほどは強気ではない。

だから、フェローテックの説明を鵜呑みに信じて、業績の順調な拡大を期待することもリスクが高い。

海外売上比率が60%以上と高い、伸び盛りのアジア・中国企業と取り引きを拡大している、そういう要因でフェローテックが強い可能性もあるにはある。

株価は順調だ。20日線を基本サポートに、50日線を下回るとはない。昨日、新規買いポジション。


トレンドが続く限りはOK。

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