2011年5月3日火曜日

3341日本調剤の決算は文句無し、優良割安株のコアホールディング継続

日本調剤の決算。

前期の数字は大幅な増収増益。今期の計画は、売上+22%、経常利益+21%で、EPSは355円。配当は10円増の70円。

文句のない決算。

優良割安株のコア銘柄なわけだけど、引き続きそれでオッケーだ。

前期について

店舗形態においては、当社の主力タイプである大病院前の門前型薬局とは異なる面対応薬局の出店を積極的に推進しております。出店数では、直営店舗42店舗を新規開局(昨年5月に子会社化し同年10月に当社に吸収合併した株式会社アイケイファーマシーの5店舗を含む)いたしました。さらに本年2月に調剤子会社4社(13店舗)を取得し、当連結会計年度の連結ベースでの新規出店数は55店舗となりました。なお当連結会計年度中に2店舗を閉局し、当連結会計年度末では直営店舗317店舗、子会社23店舗、グループ総店舗数は340店舗となりました。

門前薬局は既にいっぱいの感がある。これから門前薬局を展開するには、既に立地している小粒な薬局を買収する事になりましょう。実際、日本調剤は積極的にM&Aしている。

自社製造については、つくば第1工場による製品初出荷を実現し、さらに今後の生産拡大の準備を研究開発と製造設備の両面で積極的に推し進めました。その結果、当連結会計年度の医薬品製造販売1.経営成績事業の売上高は7,579百万円(対前年同期比53.0%、2,625百万円増)と大幅な増加となりました。利益面については、市場環境の低迷により当事業セグメントとしての黒字転換にはわずかに及ばず、1百万円の営業損失(前年同期は445百万円の損失)となりました。なお当連結会計年度末での販売品目数は導入品を含め、283品目となっております。

これまで結構大きな赤字をずっと出してきたジェネリック医薬品。ついにトントンまで来た。今期は黒字転換確実だ。どれぐらいの計画なのか不明。そのうちに説明資料が出るので、その中で説明があることを期待。

今期については、特別何も書かれていない。当たり障りのない文章が書かれているだけだ。これも説明資料&説明会を期待。

調剤薬局セクターについては何度も書いている通り、まだまだ順調に伸びるしかない。

正確に言うと、日本全体としての調剤薬局の伸び率はもうそれほど高くないと思う。裏付け資料はここに示せないけれど、いろいろ読んだり調べたりする中で、そういう傾向だと判断している。

にも関わらず、上場大手の調剤薬局の伸びはこれからも高い。

それは、調剤薬局セクターは細分化されて過ぎていて、寡占化が全然進んでいないから。

個人商店型の調剤薬局はあっちこっちにある。

それらはいずれ無くなる。

買収されて大手になるか、近所に進出してきた大手によって潰されるか。どちらかしかない。

国は大手で高効率な調剤薬局が生き残れるだけの費用をかける。逆に言えば、小さくて効率の悪い店がやっていけない費用しかかけない。

そりゃそうだよね、医療費がかかって仕方ないんだから、医療費を減らしたいんだから。

そういうわけで、大手の調剤薬局にはまだまだ伸びしろが十二分に残っている。

しかし、日本調剤のBSを見るに付けて、自己資本比率18%が非常に弱い。

営業キャッシュフローはPL利益以上で、利益の質は高い。でもそれ以上に投資をしているので自己資本比率は下がり続けている。

投資は出店と買収。

逆に言えば、出店と買収のスピードを遅くすれば、BSは一気に改善するし、利益ももっともっとたんまり出る。

そういう方向に行く気配は無い。もちろん、投資家としてもそんなことは望んでいない。

いずれ株価が上がった時にはファイナンスが来る。20%とか25%とか希薄化するぐらいの大きな規模に違いない。

文句は全然ないけど、せめてPER15倍の5300円ぐらいまでは上がってからにして欲しい、なんて思ってみる。だからIRを頑張って株価上げる努力してよね。

で、その株価は一気に20日線と50日線を上回って横這い中。



この決算で前回高値の3515円奪回は当然として、その前の4290円、更に上場来高値の5070円があっても全然驚かないし、それでもまだまだ安い。

コアホールディングの一つとしてホールドしつつ、プラスアルファのパフォーマンスを得るために、チャートの節目でトレード。

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