とりわけ、チタン関連企業の業績は航空機次第と言える。具体的には、大阪チタニウムと東邦チタニウム。
航空機需要は、結局の所、ボーイングとエアバスの受注機数・製造機数になる。ボーイングとエアバスの受注は強い。
ボーイングの新型機は次々に起こるトラブルで納入延期を何年も繰り返している。その都度、盛り上がりかけた航空機関連銘柄の株は尻すぼみになってきている。
でもここへ来てようやく動いた。
大阪チタニウムテクノロジー
東邦チタニウム
上記は6ヶ月チャートだけど、1年チャートをみれば、大阪チタニウムがブレークアウトしているのが分かる。東邦チタニウムはまだだけど、この2つの銘柄の値動きは基本的に同じなので、時間の問題だ。
ちょうど良いタイミングで日経でも記事になった。
日本企業が高シェア、炭素繊維・チタン高騰、航空機用需要、世界で膨らむ。2011/01/18, 日本経済新聞 朝刊, 3ページ, 有, 794文字
航空機部品などの素材となる炭素繊維やチタンの取引価格が高騰している。東レなど国内炭素繊維メーカーの2011年の航空機向け価格は昨年に比べ最大10%上昇。ゴルフクラブなどスポーツ用品向けは昨春比20%値上がりした。チタンは11年の輸出価格が3年ぶりに上昇した。航空機需要の世界的な拡大が日本が強みを持つ先端素材の価格に波及してきた。
東レ、帝人子会社の東邦テナックス(東京・千代田)などが国内外の航空機部品メーカーと進めていた炭素繊維糸材(高機能品)の11年長期契約交渉はこのほど前年比5~10%の値上げで決着したもようだ。炭素繊維糸材で日本勢の世界シェアは7割強に達する。炭素繊維は用途の2割強が航空機向け。
スポーツ用品や産業用に使う汎用品の国内価格は現在、1キロ2400円前後。メーカー各社は春に向けてさらに10~30%値上げする方針だ。
各社の炭素繊維部門は08年秋のリーマン・ショック後に需要と価格が落ち込み赤字に転落した。値上げと需要増に伴う稼働率の向上で採算が改善する見通し。
航空機エンジンなどに使うスポンジチタンの11年の輸出価格は前年比5%前後高い1キロ13ドル台~16ドル台になったとみられる。一部に10%程度引き上げる動きもある。2社で世界シェアの2~3割を占める大阪チタニウムテクノロジーズと東邦チタニウムが、海外のチタン製品メーカーと合意した。
航空機大手、米ボーイングと欧州エアバスの10年の民間航空機受注は09年比で3倍に急増。欧米航空会社の設備投資が回復したほか、リース会社が業績好調な格安航空会社(LCC)向けに航空機の購入を増やしている。
「エンジン分野を中心にチタンの需要は拡大している」(大阪チタニウムテクノロジーズの西沢庄蔵社長)。チタンなどを多く使うボーイングの新中型旅客機「787」の量産が11年中に始まる見通しになったのも需要増の一因だ。
大阪チタニウムの方が魅力的ではあるものの、寄付近くで買えたのは東邦チタニウム。この手の銘柄のポジションを持つのは本当に久しぶり。
長期チャートを眺めれば、何とも夢のある株だと思う。
大阪チタニウムテクノロジー
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