2011年1月16日日曜日

インフレをどうするのか、が2011年のテーマだ

2010年は、どうやって景気の2番底を防ぎ、あわよくば景気を良くするか、がテーマだった。特に先進国ではそれが全てだった。景気の良かった新興国だって、先進国の景気が回復すればもっと景気が良くなるのだから。

そのフェーズは終わった。別に劇的に景気が良くなったわけではない。

2011年は、インフレをどうするのか、にテーマが移った。

コモディティーは2010年を通してグングン上昇した。景気の良い新興国には資金が流れ込んだ。為替操作をしている国には金が貯まった。新興国ではそういうインフレプレッシャーが積もり積もって、今年に入って既に新興国では引き締めが相次いでいる

デフレ対策に躍起だった先進国でも、ECBが先陣を切ってインフレに注意を出した。CPIはじわじわ上がっている。アメリカのイールドカーブはスティープ化している。

いよいよマーケットに影響を与える段階まで来た。

ひどいインフレはマーケットを苦しめる。適度なインフレはマーケットを幸せにする。程度が重要だ。足下では、新興国にインフレはひどい、先進国では適度になりつつある。マーケットは足下ではなく、その先を織り込む。

どこがターニングポイントなのか。

まずはECBの利上げだろう。その後、FEDの言葉に変化が出て、利上げ。それともFEDの言葉変化が先か。日本は・・・。

FEDのシグナルの変わり目がターニングポイントになると思う。

それまでは、弱いながらも回復基調にあるアメリカ経済に力点が置かれ、マーケットも基本的にそちらに従う。

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